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2025年6月のAndroidセキュリティアップデート情報が公開 ~最大深刻度は「High」

メーカーからセキュリティパッチが提供され次第適用を

2025年6月のAndroidセキュリティ情報が公開

 米Googleは6月2日(現地時間)、Android OSの月例セキュリティ情報を発表した。今回公表された脆弱性の内容は、少なくとも1カ月前にパートナーへ通知済み。デバイスメーカーからアップデートが提供されたら、できるだけ早めに適用しておきたい。

 Android OSのセキュリティ更新プログラムは毎月「2025-xx-01」と「2025-xx-05」という2つのセキュリティレベルに分けられている。

 「01」は対応に時間のかかるカーネルコンポーネントや特定ベンダー向けの一部修正を省いたサブセット。修正範囲に制限を設け、迅速にユーザーへアップデートを提供できるように配慮されている。「05」はそれ以外の問題にも対処した、いわば完全版だ。

セキュリティ更新プログラムレベル「2025-06-01」

 「2025-06-01」は以前に修正された問題に加え、新たにAndroid Runtimeで1件、Frameworkで11件、Systemで4件の脆弱性が修正された。「Google Play」システムのアップデート(Project Mainline)経由でも、2件の修正が配信されている。

 これらの問題のうちもっとも深刻なものは、システムコンポーネントに存在する深刻度「High」の脆弱性で、追加の実行権限を必要とせずにローカルな特権の昇格を引き起こす可能性がある。悪用にはユーザーによる操作が必要。

セキュリティ更新プログラムレベル「2025-06-05」

 「2025-06-05」はすべての問題に対処した完全版で、「2025-06-01」での修正に加え、Arm componentsで2件、Imagination Technologiesのコンポーネントで7件、Qualcomm componentsで3件の脆弱性が解決された。

 そのほかにも、Qualcommのクローズドソースコンポーネントで6件の脆弱性が修正されている。深刻度の評価はすべて「High」。